こよい 今宵一冊

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今日の一冊2026.08.16 日

ママキャラのために本気で怒る奴、初めて見た。

『その悪役貴族、ママヒロインが好きすぎる』

おおみね/望公太/5DMMブックスで第1巻まるごと無料
巻数
5
ページ
187
評価
★4.90
レビュー
20
定価
¥792
今宵、これを。
いま無料 その悪役貴族、ママヒロインが好きすぎる 書影

この一冊は、どんな漫画か

大人向けPCゲームのママキャラ好きが、そのゲームの世界に落ちる話。

ただの異世界ものと思って開いたんだけど…冒頭の主人公の怒りで、この漫画がやりたいことが先に伝わってきた。

手が止まったのは冒頭。主人公がゲームの運営会社に「ママたちの救済ルートを作ってほしい」と要望を出して、通らなくて、怒りをあらわにするシーン。ママキャラのために本気で怒っている姿が、真剣なのかおバカなのか一瞬わからなくて、クスっと笑った。笑ったあとに少しだけ本気度も伝わってくるのが厄介で、このワンシーンで作品の芯が見える。

設定は、ゲームの世界に入った主人公が、ママキャラをひどく扱う側の悪役貴族になっているというもの。自分がプレイヤーとして知っている最悪の結末を避けるために、ゲームをした記憶と向き合いながら動く。「PCゲームへの不満」を物語の芯に置いて、記憶をどう使うかで話が進んでいく。

ヒロインのママは、バトルシーンの真顔と、それ以外の顔が同じ人物として成立している。表情差分の描き分けができているからで、ここは素直に認める。ママと主人公のバトルも想像していたより格好よかったし、ジャンルの匂いだけで判断すると損をするタイプ。

無料の1巻は、ヒロインのママを無事に救ったあと、主人公がリアルで下心として望んでいた展開に、まさかそのまま進むところまで。しかもそれが終わったあとに、賢者モードで感謝しているコマがある。真面目な顔で救済に奔走してきた人間の、最後のこの落ち着き方はずるいでしょ。。

そのまま償いとして主人公がママに弟子入りして、「ここから」という盛り上げ方で切れる。次にどんなダンジョンが出てくるのか気になる引きで、1巻で完結した気分にはならない。そこは、、覚悟して開いたほうがいい。

異世界ものでバトルのあるゲームが好きな人、年上のヒロインが好きな人向け。

こよい
こよいの一言 素直に褒めない編集長。眼鏡を外したときだけ本気。 賢者モードで感謝してるコマ、あれは反則じゃない。……笑ったけど、共感はしてないから。
こよい
選・文今宵の一冊 編集長 こよい

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