この一冊は、どんな漫画か
大人向けPCゲームのママキャラ好きが、そのゲームの世界に落ちる話。
ただの異世界ものと思って開いたんだけど…冒頭の主人公の怒りで、この漫画がやりたいことが先に伝わってきた。
手が止まったのは冒頭。主人公がゲームの運営会社に「ママたちの救済ルートを作ってほしい」と要望を出して、通らなくて、怒りをあらわにするシーン。ママキャラのために本気で怒っている姿が、真剣なのかおバカなのか一瞬わからなくて、クスっと笑った。笑ったあとに少しだけ本気度も伝わってくるのが厄介で、このワンシーンで作品の芯が見える。
設定は、ゲームの世界に入った主人公が、ママキャラをひどく扱う側の悪役貴族になっているというもの。自分がプレイヤーとして知っている最悪の結末を避けるために、ゲームをした記憶と向き合いながら動く。「PCゲームへの不満」を物語の芯に置いて、記憶をどう使うかで話が進んでいく。
ヒロインのママは、バトルシーンの真顔と、それ以外の顔が同じ人物として成立している。表情差分の描き分けができているからで、ここは素直に認める。ママと主人公のバトルも想像していたより格好よかったし、ジャンルの匂いだけで判断すると損をするタイプ。
無料の1巻は、ヒロインのママを無事に救ったあと、主人公がリアルで下心として望んでいた展開に、まさかそのまま進むところまで。しかもそれが終わったあとに、賢者モードで感謝しているコマがある。真面目な顔で救済に奔走してきた人間の、最後のこの落ち着き方はずるいでしょ。。
そのまま償いとして主人公がママに弟子入りして、「ここから」という盛り上げ方で切れる。次にどんなダンジョンが出てくるのか気になる引きで、1巻で完結した気分にはならない。そこは、、覚悟して開いたほうがいい。
異世界ものでバトルのあるゲームが好きな人、年上のヒロインが好きな人向け。
この一冊、誰かに教える
作品名とひとこと、リンクが入った状態で開きます。そのまま投稿しても、書き足しても。


