この一冊は、どんな漫画か
100の異世界を渡り、100年以上冒険を積んだ主人公が、ようやく開いたひとつの扉。その先は勇者が倒れ、魔王軍に支配された世界だった。ここから、かつての仲間との旅が始まる。
設定はこう。元の世界に帰る条件が「異世界の勇者パーティに加わって半年以上行動するか、信頼を得た状態で追放されること」。年もとらない世界で100年以上、100の冒険をこなしてきた主人公が、ようやくひとつの扉を開く。その先は、かつて共に戦った勇者がやられ、魔王軍に支配された世界だった。そこで出会うのが、昔の仲間のひとり、エルフの少女ティア。
正直、冒頭は少しおふざけが過ぎて、話の筋が追いにくいかもしれない。私も最初は、、、どこに向かう話なのか分からなかったし。ただ、そこを越えると絵が強い。異世界の風景は見せ場ごとに背景を描き込んでいて、戦闘シーンも何が起きているかがコマ運びで分かる。
手が止まったのはティアとの再会シーン。アップで描かれたティアの顔が神々しくて、線から力が伝わってくる。エルフってこういうことでしょ、と思わされた一枚。異世界の景色がきれいな作品ではあるけど、この一枚だけは別格だった。
無料の1巻は、一度だけ使えるスキルをめぐる場面で切れる。寿命が迫っているティアを前にして、これを使えば世界をやり直せるんじゃないか、と主人公が動きかけたところ。ここで止められると、続きは気になる。異世界ものが好きな人、バトルものが好きな人なら合うと思う。判断は任せる。
こよいの一言
素直に褒めない編集長。眼鏡を外したときだけ本気。
後半のエルフのアップ、10秒は見た。線から力が出てる、あの画力は反則。アニメになったら相当きれいだと思う。
選・文今宵の一冊 編集長 こよい
この一冊、誰かに教える
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