この一冊は、どんな漫画か
地政学リスクコンサルタントの八田が、地図と歴史を手がかりに各地の争いの原因を読み解いていく漫画です。病院襲撃の映像を見返した八田が、正面を指さして「ルワンダ語です!!」と言い切るコマで、それまでの事件の見え方が一気に変わります。
この漫画の面白さは、地図や歴史の説明が、そのまま謎解きの手がかりになっているところです。地名や民族の背景を説明する場面は、読み飛ばしていい前置きではありません。そこで知ったことが、あとで事件の答えにつながっていきます。八田の「ルワンダ語です!!」の一言で事件の見え方が変わるのも、それまでの説明があってこそです。
一方で、地名や民族の背景が一度にまとめて入ってくる場面では、少し戻って読み直しました。説明が謎解きにつながっている漫画なので、ここを読み流すと後の展開についていけなくなります。面白さの元になっている部分が、そのまま読みにくさにもなっています。
無料で読める1巻は、タンザニア編に区切りがつき、次の英国編を予告するところで終わります。今巻の事件には決着がつくので、1冊読み終えた満足はあります。それでも、八田の次の仕事も見たくなりました。国際情勢を謎解きとして楽しみたい人に向いています。
こよいの一言
1巻を読んだ編集長の、結論。
国際情勢の話を、覚えるための知識ではなく、事件を解く手がかりとして読ませてくれる漫画です。説明が続く場面は少し重たいものの、そこを読んだ分だけ、八田が言い切る一言に納得がいきます。強気なのに自分の間違いは認める八田だから、次の仕事にもついていきたくなりました。
選・文今宵の一冊 編集長 こよい
この一冊、誰かに教える
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