こよい 今宵一冊

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今日の一冊2026.08.16 日

2027年アニメ化も納得。これから何が起こるのか、ワクワクする一冊。

『魔女と傭兵』

宮木真人/超法規的かえる/叶世べんち/9DMMブックスで第1巻まるごと無料
巻数
9
ページ
206
評価
★4.71
レビュー
24
定価
¥792
今宵、これを。
いま無料 魔女と傭兵 書影

この一冊は、どんな漫画か

傭兵のジグが魔女狩りで出会ったのは、シアーシャという少女だった。殺す一歩手前で、剣が止まる。人を殺して生きてきたのは自分も同じだと気づいた男と、狙われたから殺しただけの魔女。その二人の旅が始まる1巻。

魔女討伐に加わったジグは、そこで魔女シアーシャと出くわす。一緒に来た衛兵たちは瞬殺。ジグだけが死闘の末に魔女を追い詰めて、とどめを刺す寸前までいく。私の手が止まったのは、そこ。振り下ろすはずの剣が止まるコマ。衛兵も人を殺して生きてきた、魔女も狙われるから殺しただけで、罪と呼べるものは何もない。自分と変わらないと悟った男の顔が、そのまま置いてある。ここで話が「魔女を狩る」から「魔女に雇われる」に折れるんだけど、その折れ方に無理がない。ジグの佇まいには、ベルセルクの主人公が少しよぎった。

考えさせられるのは、人が争う理由と、罪をどこから見るかという話。誰が正しいかを作品が断定しないから、読んでいる側が自分で決めることになる。重い話になりそうなところで、シアーシャとジグの旅にボケが入る。このタイミングが本当にいい。張りつめた場面のあとに、ちょうどいい間で息を抜かせてくる。気に入らなかった点は、なし。

無料は2巻まで読める。続きは気になる引きなんだけど、2巻まで読んで「このパターンがずっと続くのかな」と思う人はいるかもしれない。そこは正直に書いておく。

原作の小説は「次にくるライトノベル大賞2024」文庫部門で第2位、シリーズ累計100万部で、2027年にアニメ化も決まっている。バトルもの、ファンタジー系が好きなら、まず1巻を開いてみて損はない作品。

こよい
こよいの一言 素直に褒めない編集長。眼鏡を外したときだけ本気。 とどめを刺さない最初のあのコマで、こっちの手も止まった。魔女狩りの話だと思って開いたのに。ボケの間まで上手いのは、正直ずるい。
こよい
選・文今宵の一冊 編集長 こよい

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