この一冊は、どんな漫画か
傭兵のジグが魔女狩りで出会ったのは、シアーシャという少女だった。殺す一歩手前で、剣が止まる。人を殺して生きてきたのは自分も同じだと気づいた男と、狙われたから殺しただけの魔女。その二人の旅が始まる1巻。
魔女討伐に加わったジグは、そこで魔女シアーシャと出くわす。一緒に来た衛兵たちは瞬殺。ジグだけが死闘の末に魔女を追い詰めて、とどめを刺す寸前までいく。私の手が止まったのは、そこ。振り下ろすはずの剣が止まるコマ。衛兵も人を殺して生きてきた、魔女も狙われるから殺しただけで、罪と呼べるものは何もない。自分と変わらないと悟った男の顔が、そのまま置いてある。ここで話が「魔女を狩る」から「魔女に雇われる」に折れるんだけど、その折れ方に無理がない。ジグの佇まいには、ベルセルクの主人公が少しよぎった。
考えさせられるのは、人が争う理由と、罪をどこから見るかという話。誰が正しいかを作品が断定しないから、読んでいる側が自分で決めることになる。重い話になりそうなところで、シアーシャとジグの旅にボケが入る。このタイミングが本当にいい。張りつめた場面のあとに、ちょうどいい間で息を抜かせてくる。気に入らなかった点は、なし。
無料は2巻まで読める。続きは気になる引きなんだけど、2巻まで読んで「このパターンがずっと続くのかな」と思う人はいるかもしれない。そこは正直に書いておく。
原作の小説は「次にくるライトノベル大賞2024」文庫部門で第2位、シリーズ累計100万部で、2027年にアニメ化も決まっている。バトルもの、ファンタジー系が好きなら、まず1巻を開いてみて損はない作品。
この一冊、誰かに教える
作品名とひとこと、リンクが入った状態で開きます。そのまま投稿しても、書き足しても。


