こよい 今宵の一冊

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今日の一冊2026.08.16 日

苗床になりたい天才少女が、旅に出る。グロいのに、主人公が誰より前向きだった。

『不老不死少女の苗床旅行記』

ふじはん/ルナ・ウサギ/5巻・DMMブックスで配信中
巻数
5巻まで(2026.10時点)
ページ/読了
177/約18分
評価
★4.71
レビュー
38
定価
¥748
今宵、これを。
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この一冊は、どんな漫画か

ファンタジー大人の関係元気が出る

史上最年少で魔法使いになった天才少女プルートが、モンスターの「苗床」になる夢のために自分を不老不死にして異世界を旅する。ダークファンタジー、しかもかなり暗い側の。読む人を選ぶ一冊なんだけど、絵は雑じゃない。

設定の時点でもう普通じゃない。書物に退屈した天才少女が、司書に紹介された禁書で異種生物の本と出会って、「苗床になりたい」と言い出す。そこから先は、まあ、お察しの通りの場面が続く。グロさもあるし、直視するのがしんどい絵もある。それでも手が止まるのは、そのグロさと、プルートの前向きすぎる姿勢がひとつのコマに同居しているところ。怖いもの見たさで開いた側が、当の本人の明るさで置いていかれる感じがある。

こういう系の作品って絵が汚いものも多いんだけど、本作は線が丁寧に描かれている。ここは素直に評価していい点だと思う。触手やモンスターの造形も含めて、次の異種生物とプルートがどう出会うのか、その一点で読ませる力はある。

気になるところも書いておく。1巻の中身がほぼ「異種生物とプルート」の場面で埋まっていて、話としての中身は薄い。このままそればかり続くなら、ただのそういう系の漫画になって面白くなくなると思う。

無料の1巻は、ホーネットの苗床から抜け出せなくなったプルートを、魔法使い仲間のパンドラが救出するところで終わる。ここから話が変わりそうな予感があって、ストーリーがどう動くかは気になる引き方だった。合うのはグロ系、触手ものが好きな人。そうでない人には、正直、勧める言葉を持ってない。

こよい
こよいの一言 1巻を読んだ編集長の、結論。 少しそういう系の方面でグロいのは覚悟して開いたのに、一番びっくりしたのは主人公プルートの前向きさだった。マニア向けフェチ系の題材だが主人公のキャラが中和してくれるから読めてしまう。
こよい
選・文今宵の一冊 編集長 こよい

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