この一冊は、どんな漫画か
孤独死した太っちょの中年が、生前の勤勉を買われて女神から次の生をもらう。そこで口にした願いが、もうバカ。異世界ものの顔をして、やっているのはボケの連打だった。
孤独死した中年男が、真面目に生きたことを買われて女神から次の生を与えられる。ここまではよくある入口。問題はそのあと、願いを聞かれた主人公が何と答えるか。私はそのコマで笑った。しかも女神のほうも、その願いを本当に叶えてしまう。
異世界転生ものとして読むと、この漫画は先が読めない。次にどんな展開が来るかではなく、次にどうボケるかが読めない。ページをめくる理由がそこにある、というのは異世界ものとしては変な話なんだけど、実際そうなっている。大人な描写も入るが、下心より先にくだらなさが立っていて、そこが突き抜けているから最後まで持つ。
絵は下手ではない。ただ、女性のバストの描き方だけは下品に寄りすぎていて、そこで少し目が止まった。男性読者を狙ってあえてやっているのかもしれないけど、もう少し整った描き方のほうが嬉しい人は多いんじゃないかと思う。
1巻は、お気に入りの女性のところへ一瞬で移動できる謎のスキルを手に入れて、次の目的地であるエルフ村へ向かうところで終わる。ここで思い出したいのが、最初に女神へ伝えた願いの中身。エルフについて、この男は何か言っていた・・・。つまり、そういうことになる。
くだらない笑いが欲しい人と、大人のシーンも欲しい人、その両方に刺さるとおもう作品。
こよいの一言
素直に褒めない編集長。眼鏡を外したときだけ本気。
女神に願いを聞かれた場面で笑った。異世界に転生してまで叶えたいのが、その願いなんだ。しかも本当に通ってる。
選・文今宵の一冊 編集長 こよい
この一冊、誰かに教える
作品名とひとこと、リンクが入った状態で開きます。そのまま投稿しても、書き足しても。


