この一冊は、どんな漫画か
ある日、身体を失って生体脳だけになった高校生・アキラが、未来の警察とともに超兵器「EX-ARM」がらみの犯罪に立ち向かう電脳SFです。船に接続したアキラの裸身を、機械の感覚が発光する線になって走り抜け、海上の船と彼の身体が一枚の絵の中で重なります。「この船のすべてが俺の身体になったみたいだ」。
アキラにはもともと「機械の悪いところがわかる」という、それだけなら日常のちょっとした特技でしかない感覚がありました。この漫画が面白いのは、その小さな感覚が、機械につながってその感覚と制御ごと自分の身体のように受け取る力へ、地続きに広がっていくところです。メカや都市の描き込みは細かく、戸惑うアキラの顔を映したコマから、次のコマで巨大な船や街並みへ一気に視野が開けるので、彼が今つながっている電脳世界がどれだけ大きいのかが絵で分かります。
ただ、その特技とEX-ARM No.00の能力に関係がありそうだとは見えるものの、なぜそこまでの接続と操作ができるのかという理由は、1巻ではまだ説明されません。船の上での戦いも、敵の能力の説明、危機、仕切り直しが重なって少し長く感じました。面白くなりそうなのに、まだ本題の入口なのか、という待たされ方が最後まで残ります。
無料で読める1巻は、アキラがEX-ARM対策のチームに加わり、都内で起きている異常事件の大きさを知って、本格的な戦いが始まる直前で終わります。緻密なメカ描写と、警察×電脳×超兵器のチームSFが好きな方に向いています。
この一冊、誰かに教える
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