こよい 今宵一冊

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今日の一冊2026.08.17 月

プロ野球のスカウトって、こんな仕事だったのか。

『ドラフトキング』

クロマツテツロウ/26DMMブックスで配信中
巻数
26
ページ
195
評価
★4.73
レビュー
15
定価
¥627
今宵、これを。
ドラフトキング 書影

この一冊は、どんな漫画か

プロ野球のスカウトを主役に据えた一冊。素性のよくわからなかった職業の中身が見えてくるうえ、口の悪い主人公のせいで、堅くなりそうな話が最後まで面白く進む。

題材はプロ野球のスカウト。これまで漫画であまり描かれてこなかった仕事で、正直、私もどういう素性の人たちなのか知らなかった。それがこの1巻でだいぶ見えてくる。主人公はちょっとおふざけがすぎるんだけど、やっていることは大真面目。この温度差が読ませる。

まず引っかかったのは、主人公のキャラ立ちと、キラキラネームのギャップ。ここで笑って、そのまま小難しくなりがちなスカウト業界の話に入っていける。しかもこのキャラ立ちと、一言多い台詞の強さは笑いのためだけじゃなくて、選手が抱えている暗い部分を前向きにぼやかす役目も持ってる。だから重い話になりそうなところで、ちゃんと面白いまま進む。

絵はうまい、とは言わない。でもストーリーで読ませる漫画だし、絵の巧さより話の面白さで手が進むタイプ。野球好きはもちろん、スポーツをやっている子の親御さんには、かなり興味のある話だと思う。気に入らなかった点は、探したけど見つからなかった。

1巻の終わりでは、不器用で乱暴な主人公・郷原の、選手をスカウトする才能だけじゃないところが、スカウトを受けた選手の言葉から垣間見える。何より選手のことを考えている、というのがまたひとつわかる引き。この男がどんな選手を、どうやってスカウトしていくのか。続きは気になるほうだと思う。

こよい
こよいの一言 素直に褒めない編集長。眼鏡を外したときだけ本気。 なにかと一言多い乱暴な男だと思って読んでたら、郷原は誰より選手目線だった。その部分を最後に見せてくるから、この先どうスカウトするのか気になる。
こよい
選・文今宵の一冊 編集長 こよい

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