この一冊は、どんな漫画か
ツガイと呼ばれる何かを従える主人公と、その周りで起きるファンタジーバトル。「鋼の錬金術師」の荒川弘の作品で、能力ものの面白さと謎の多い筋立ての両方が入っている。
手が止まったのは、最初にツガイを従えるキャラが村の人を襲うシーン。あの生々しさは、うわっとなった。ここで「軽い能力バトルではない」と分かる。
ツガイは従える相手によって能力も強さも違っていて、能力系の人気漫画に近い読み方ができる。ただそれだけで終わらないのは、話の芯に謎が多いから。荒川弘が描いているだけあって、ストーリーそのものが面白い。誰が何を隠しているのか、読みながら勘ぐっている時間が長かった。
気になる点も書いておく。絵は少し古臭さを感じるし、盛り上がるまでに時間がかかる。ここで止まる人がいても、まあ分かる。
無料の1巻は、主人公のユルがツガイを従え、妹と家族をめぐる隠された過去を明らかにしようと動き出したところで、それを妨げるものに出くわして終わる。1巻だけで満足、とは言いにくい。続きが気になる引きだし。能力ものが好きな人、「鋼の錬金術師」を読んだ人、ミステリアスな話が好きな人向け。
こよいの一言
素直に褒めない編集長。眼鏡を外したときだけ本気。
別に、荒川弘だから読んだわけじゃないんだけど。絵は古い、盛り上がるまで長い、って文句を言いながら最後まで読んでた。村を襲うあのシーンから、勘ぐるのをやめられなかったし。
選・文今宵の一冊 編集長 こよい
この一冊、誰かに教える
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