この一冊は、どんな漫画か
前世の記憶を取り戻した主人公が、現代の味を異世界で再現していく話。設定はよくあるのに、料理が完成した瞬間の作画で毎回手が止まる。読むなら夜中は避けたほうがいい。
主人公は前世、つまり現代の記憶を取り戻してしまった側の人間で、マックだのすき家だの、あの美味しかった記憶を頼りに料理を再現しようと奮闘する。その腕を見込まれて王宮のメイドになり、おぼっちゃまや騎士たちに料理とスイーツで大バズりする、というのが1巻の流れ。話の入り口はメイド同士で料理を競うところからで、ここが妙にシンプルなのが良かった。難しい設定を頭に入れなくても、最初の一皿からそのまま乗れる。
私が手を止めたのは、序盤のポテトチップスのくだり。ふだん何も考えずに食べていたものが、こんなに深いのかと思わされた。料理が一皿できるたびに豆知識がひとつ入ってくるので、読み終わると少しだけ物知りになった気分になる。そこに主人公の作るスイーツや料理の絵が乗ってくるわけで、これが飯テロすぎる。
作画は素直にきれい。特に料理が完成した瞬間のコマは本当に美味しそうで、これがアニメで動いたらやばいことになると思う。もうひとつは主人公の腕が話数を追うごとに上がっていく過程で、次はどんな一皿が出るのかと、ページをめくる手が勝手に進む。
無料の1巻は、おぼっちゃまの花嫁が登場したところで終わる。ここから王宮の料理バトルがさらに過熱しそうな引きだし、私は続きが気になった側。料理漫画が好きな人、食べることが好きな人には、かなり危ない一冊だと思う。
この一冊、誰かに教える
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